映画って本当に素晴らしい
「武士の一分」と「硫黄島からの手紙」 2本の映画を観ました 主演の木村拓哉さんと渡辺謙さんの好演技が印象にのこりました 脇役の人もとてもよかったです 共に家族愛のところが大切に描かれていました
「武士の一分」は、殿様の毒見役という非人間的な仕事に嫌気をさしていた 新之丞(木村さん)が貝の毒にあたって失明する 妻が将来を案じて番頭の島田に相談にいくが、身を提供することになってしまう そのことを知って妻と離縁を決意する 妻を奪われた怒りから武士の一分として、島田を打つべく盲目ながら剣の修業を始める
最後の場面で久しぶりに涙が出てしまいました 夫婦愛に結構感動しました
限られた時間のせいか 剣の修業のところに説得力がたりなかったので 果し合いの場面が希薄に感じてしまいました
命をもって責任をとる場面は強烈でしたが、硫黄島でも自決の場面が度々ありました
「硫黄島からの手紙」は、クリントイーストウッド監督が作ったアメリカ映画です
栗林中将(渡辺謙さん)はアメリカで駐在武官の経験からアメリカには勝てないと思っていました 本土決戦を遅らせるために硫黄島での戦い方を変えます 優れた指揮官であったことを描いた作品でした
音響やCG画面が戦闘をリアルに感じさせましたが それ以外は不十分だと思えたのは残念でした
もっと極限状態の戦いだったはずです 硫黄ガスの苦しさや場所によっては60度を越す地下坑道の熱さを全然感じませんでした 十分描ききれなかったのは、アメリカ人が作ったからでしょうか 栗林中将がとった洞窟抗戦の戦術は、予想以上に激しい長期戦となり たてこもる洞窟にガソリンをまき、アメリカ兵は火炎放射器で日本兵を生き地獄のような状況に追い込みました、 生き埋めされて死んでいったのことが、この映画では意識的描かれていなかったように思えます
それでも 生きて家族の元に帰りたかった日本兵の気持ちが痛いほど伝えていました
戦争によってどんな悲惨な体験をしたかは、この映画を観てもわかります
戦争を2度としないと約束した日本憲法を、私たちが大切に守っていくことが 硫黄島で死んだ兵士へのせめてもの償いだと思います
2万人を超す硫黄島での日本兵の遺骨は、8000体しか収集してされていない、残る13000体は未だに洞窟で眠っている
色々な事を知り、考えるきっかけになりました 映画って素晴らしいですね