新しい国づくり

 駒沢大の吉田敬一経済学教授の、世界を鳥の目で、自己を虫の目で見ようと 話を聞き、新しい国づくりのレポートを読ませて頂きました
 経団連奥田会長は 最も有利な地域で生産されれば良いと 日本経済の今後を語った
利益の追求の為に 日本企業は 国外に生産拠点を移し 渡り鳥のようにコストダウンできる地域を探している 系列企業も 大企業の要望に応じて海外に進出して 国内の空洞化が進んでいる
出来た製品は 日本へ逆輸入して 日本の貿易黒字の75%は 企業内貿易で得ている
 不況が叫ばれていた数年前は  国内では 常軌に逸したリストラや、価格破壊がおこり 下請け単価の切り下げ コストダウンの要請と利益の少ない販売価格によって 中小企業の廃業・倒産そして失業者が増大した 
 雇用の8割を占める 中小企業は、欧米に比べ 国の極めて少ない予算や貧弱な政策のために 存続の危機が 大企業の過去最高の利益と裏腹に 現在も続いている 
この20年間にイタリアやドイツの自営業者はほとんど減っていないのに 日本では自営業者の10%以上 就業人口は 500万人以上が減った
  まずは 中小企業庁閣議へ出たり 独自の予算が作れる 内閣府に入れる事
そして中小企業政策の基本理念としての中小企業憲章作成や 国民のために どのような経済を作るかを考える事
 これからの日本のすすべき道は 持続可能で豊かな社会 競争原理を社会全体に 無制限に押し広げる経済ではなく 共同協力の観点で 個性と多様性を活かした共生型 経済システムを目指すべきであろう
中小企業は 地産地消や地域循環型経済を基本に
 オリジナリティーやスティータス《価値観》重視などによって 価格競争のない商品をつくること
 経営理念に基づいた経営 トップダウンから ボトムアップ《社員の意見を聞く》の経営が必要になっている事 などいくつかを上げられました
3年前に吉田先生の話をきいた時は、風邪薬で眠たくなって失敗しましたが、説得力があり 私を含め 出席者全員が興奮して聞き入っておりました 
日本の未来と中小企業は この道に進めべきだと確信がもてる お話とレーポートでした