国家の品格

小学校から英語を教えることは日本を滅ぼす最も確実な方法です 国際的に通用する人間になるには、まずは国語を徹底的に固めなければだめです。英語は たどたどしくてもなまっても良い。内容がすべてなのです。そして内容を豊富にするには、きちんと国語を勉強すること、とりわけ本を読むことが不可欠なのです。
国家の品格」の中で 著者の藤原正彦先生は このような教育が大きな間違いをしていることを指摘しています。子供たちが本も読まず
学力の低下は、日本の未来が心配です。
品格ある国家の指標として 1、国家の独立不羈(フキ)=(束縛されないこと) 
食料自給率は 日本が40%、イギリス75%ドイツ90%フランス100%以上、現代日本はほとんどアメリカの殖民地状態にあり 独立国家として満たしていません 
2、高い道徳の国柄を保つこと、金銭至上主義に冒されていない 金銭がかならずしも幸せをもたらせないこと
3、美しい田園です 農民が泣いていない、経済的にしわ寄せを受けやすい農民が守られている
4、学問・文化・芸術な天才を輩出すること それには役に立たないものや精神性を尊ぶ土壌、美の存在、ひざまずく心など  が必要です。市場原理主義はこれらをすべて ずたずたにします
最後に藤原先生は、「日本人が一人ひとりが美しい情緒と形を身につけ、品格ある国家を保つことは、日本人として生まれた真の意味があり、人類への責務と思う この4半世紀間ほど世界を支配した欧米の教義は、ようやく破綻を見せ始めました。世界は途方に暮れています。時間はかかりますが、この世界を本格的に救えるのは、日本人しかいないと思うのです。」
この本を読みながら、日本歴史をもっと興味を持ってそして先輩たちが苦労して築き上げてきたもの少しでも継承できたら 、それにはまずは読書からです